今年から研究スタイルを変えてみます

実は、今年からちょっと研究スタイルを変えようと思っています。具体的に言うと、実験研究から理論研究へと軸足を移そうと考えています。ぼくは、長らく実験家としてやってきたのですが、色々な理由で実験を中心に研究をすることが厳しくなってきました。
理由の一つは、研究指導をしている学生さんがいないこと。実験は体力勝負なところがあるので、体力のある学生さんがいないと、なかなか研究が捗りません。
もう一つの理由は、研究費の問題です。実験をするには何かとお金がかかりますが、最近は研究資金をとってくるのが容易ではありません。ぼくが一番恐れているのは実験装置が故障したときのことです。故障すると当然修理が必要になりますが、この修理費用が結構な額になる場合があります。もし自分の研究資金から修理費が捻出できないとなると、装置は修理することができず、研究を継続することが非常に困難になります。ですので、実験に依存した研究をするというのは、今のぼくにとっては非常に大きなリスクなのです。
上で述べた二つの理由はネガティブなものですが、実はポジティブな理由もあります。それは、ぼくが本来は実験をするよりは現象のモデリングに興味があったからです。これまでは実験の傍らで理論的なことも少しだけやっていたのですが、この際、理論研究を中心にしようと思ったわけです。理論研究だと、(能力があればの話しですが)研究テーマも自由ですし、お金もそれほどかからないし、いいこと尽くしです。ただ、この歳で実験家が理論家に転身したという話しはあまり聞いたことがないのでかなり無謀なことをやろうとしているのかもしれませんが、自分の能力と相談しながらできることをやっていこうと思っています。